Founder Message

私がPARFAITをつくった理由

Life is like a box of chocolates.
You never know what you're gonna get
until you open it up...

「人生はチョコレートの箱のよう。開けてみるまで何が起こるかわからない…」

映画『フォレスト・ガンプ』の冒頭に出てくる有名なセリフで、個人的にとても好きな言葉です。知能指数は劣るも人一倍頑張り屋でまっすぐな主人公・フォレストが、行く先々で個性的な人々と出逢いながら数々の成功を収めていく、という物語で、人生というのは他者とのつながりによって彩られる信じられない奇跡の連続である、ということを改めて思わされます。

PRパーソンとしてキャリアを築いていく中で、私には大変幸運なことに、世界中の偉大な起業家たちと接する機会が本当に沢山ありました。誰もが知っているような超大物から若い方まで様々ですが、彼らに共通していたのは、究極的には何かの見返りのためではなく、フォレストのように「ただ走りたくなったから、走った」――つまり「世界を変えたい」「何かをつくりたい」という純粋な情熱に突き動かされて行動し続けた結果、大きな成功を得た、ということでした。大人になっていても、彼らの瞳の奥にはいつも小さな子供のような純粋な輝きをみとめることができ、そのキラキラした光を思い出すだけで、今でも胸が熱くなってくるのを感じます。

一方で、「とにかく無駄を省いて最短距離で行く」「この結果が得られるならやる(得られないなら、やらない)」といった直線的発想に支配された考え方にも随分と触れてきました。残念ながら、この傾向は日本において特に顕著だと感じています。ですが、 “人生100年時代”といわれる現代、あらゆる領域で急激なシフトが訪れており、これまで常識と思われてきた概念や、十分安泰と思われてきた“人生のお決まりのルート”は崩壊しつつあります。これまでの最短ルートや安全圏の先が、実は行き止まりになっていることに、皆さんもお気付きではないかと思います。

では、これからの時代、私たちはどのように生きていけばよいでしょうか?

PRパーソンとして最後のキャリアとなったベンチャー支援企業では、ベンチャーの世界そのものから、ソーシャル・グッドやコレクティブ・インパクトという考え方、そして20世紀型マインドからの脱却等々、多くの新しいことを学ぶことができました。どの体験も掛け替えのない貴重なものでしたが、まるでひとつのシークエンスのように私が旅をしてきた中で出会ったのが、世界各地の魅力的な“コミュニティ”だったのです。

中でも私が特に惹かれ、共感したのが、フランスの「THE FAMILY」「Hardware Club」「Hello Tomorrow」、マレーシアの「CO3 Office」、エストニアの電子政府や“スカイプ・マフィア”たちです。彼らに共通していたのは、課題を解決するための明確なミッション、ビジョンと、非常にポジティブなバイブス、そして、決して“誰かにやれと言われたから”ではない、自らに湧き上がる大きなエネルギーがあることでした。同時に、私はこれをいちばん面白く感じたのですが、彼らは、上手に「遊び」「学び」ながら、人生そのものを皆でとても楽しんでいるように見えたのです。自分たちの使命に突き進みながら、同時に個人の人生をも豊かにし、その可能性をひろげていく―このような世界があったのだ、と衝撃を受け、なんて自分は縛られていたのだろうと感じたのです。

もともとコミュニケーションの仕事に長年従事してきて、人と人を繋げたり、誰かのプロデュースをすること、新しいことを企画したり発信するのが大好きだった私は、自分でも何か新しい活動をすることができないかと考え、コミュニティに注目することになったのです。

丁度、話題のベストセラーとなったc『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン著)にも、“これからの時代は何らかのコミュニティに入ることが人生豊かに過ごすポイントである”というようなことが書かれており、人々が集う場を提案できたら楽しいと思うようになりました。

では、どんなコミュニティにするか-?

私には以前から、21世紀に残すべき文化・芸術を保全し、これからの時代を彩る新しい文化が生まれるような活動に関与できればという強い思いがありました。今こそそれを実現させるタイミングだと確信し、たくさんの失敗や試行錯誤を経て、このたび、同じ志を持つ仲間たちと「クリエイティヴな活動をサポートしていく」クリエイティヴ・コミュニティ・サロンPARFAITを開くに至りました。

我々の活動には、ちょっとだけ新しい経済の循環をテーマに、PARFAITとメンバーが与え合うことで成熟していけるような仕組みも取り入れています。お金のない人や若い人でも自由にチャレンジができるような場所にしたいという思いと、「信頼」や「与え合うこと」で結ばれた人間関係こそ、これからの時代に最も必要な要素だと感じているからです。

また、人が集った際にどうしても欠かせないのが、美味しいお料理や飲み物、音楽などです。

メンバーたちの胃袋を満たすだけではなく、日中はオープンな場所として営業していますので、地域の方々や、PARFAITにまずは触れてみたいという方々にたくさんいらしていただければと思っています。

PARFAITに集う人々や、彼らと起こす予定調和ではない活動、そこから生まれるムーブメントの数々を、これまで培ってきたコミュニケーションの力を活かし、世界に向けて発信していきます。PARFAITの活動が、文化の保全と新しい文化を生み出すこと、そして現代人が陥っていると思われる“精神の貧困”の課題の解決に少しでも貢献できれば幸いです。

すべての人の人生、また、そこから生まれる作品や活動は、本来はみな「プライスレス」で無限の可能性に満ち溢れたものです。 「プライスレス」な人生を存分に生き、プライスレス」な作品を生み出す人たちと、それを楽しみ、学び、支える人たちが、ゆるやかに交わりながら、お互いを解放していくような場を創造していきたい、その活動をベースに、「PARFAIT」独自のやり方で世界とコミュニケーションをしていきたいと思います。

Working in communications for so many years, I always loved bringing people together, producing others, and planning and promoting new projects. I naturally came to think about what sort of new activity or enterprise I might engage in, and came to focus on community building.

At the time, I happened to be reading the best-selling book The 100-Year Life – Living and Working in an Age of Longevity, and was struck by a passage about how joining some sort of community would be the key to living a fulfilling life in this new age. I came to think how enjoyable it would be if I were able to provide a place for people to come together.

But what sort of community should it be…?

I’ve always felt strongly that I wanted to be involved in passing down irreplaceable culture and the arts in the 21st century, and in helping to bring about a new culture that would enrich and bring color to the coming era. I believed that this was the perfect time to achieve this dream, and after multiple failures and considerable trial-and-error, I was able to connect with like-minded peers, and together open the creative community salon PARFAIT, with a mind towards supporting creators and creative activities.

In our activities, we employ the theme of an ever-so-slightly new economic cycle to create a system that will mature and ripen as PARFAIT and its members contribute to each other. Our goal is to achieve an environment where even younger members and those financially less well-off have the freedom to take on new challenges. We believe that human relationships based on mutual trust and giving to one another will prove most important of all of this new age.

Needless to say, fine food, drink, and music, are also indispensable elements of any place where people come together.
PARFAIT内に、一日寛げ、お食事も提供する「NINE TEA HOUSE」も開設しました。
Within PARFAIT, we’ve also opened the NINE TEA HOUSE, where guests can eat, drink, and relax all day.

While also serving to sate the stomachs of our members, we operate it as an open space throughout the day. We welcome all who live and work in the area—and anyone who is curious about PARFAIT—to stop in and experience it first-hand.

Using the power of communication honed and developed over the years, I will share the countless new movements born from all those who assemble at PARFAIT and the out-of-the-box, convention-defying activities we collectively pursue. It is my sincere hope that PARFAIT’s activities can contribute to preserving culture, creating new culture, and solving the issue of “mental poverty” which is all too easy to fall into in our modern age.

「PARFAIT」 代表 / Founder 神長崇子 Takako Kaminaga PARFAIT President & Founder

Parfait
Creative Community Salon

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前
東京セントラル表参道

Tel. 03-3518-9943

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